夕べ、録画しておいた「テンペスト」(NHKーBSで放映)を最終回までまとめて観ていました。
時代は琉球王朝の終焉期。王朝の衰退を危惧する一人の官吏「孫寧温(そんねいおん)」が、王朝を日本を含む列強大国から守るため孤軍奮闘してゆくという物語。この官吏は実は女性ですが国王側近になるためには宦官でなければならず、男に扮して・・・というものです。簡単な説明でスミマセン。m(_ _)m
・・・で、この孫寧温は幼い頃から実に波乱万丈な人生を送ることになるのですが、その彼女を陰で支え続ける年老いたオバァが居ます。支えると言ってもたまに帰宅した時に食事の世話をし、話をフンフンと聞くだけ・・・。そしていつも最後に彼女に向かって、「オバァはずっと信じているよぉ。」と付け加える。
物語も終盤に差し掛かかり、孫寧温が身も心も打ちのめされた末にほぼ3年振りにオバァの待つ家に突然帰ると、オバァは何食わぬ顔でいつものように食事の世話をし、そして「オバァはずっと信じているよぉ。」と付け加える。
瞬間、ドッと込み上げてくるものを感じます。
人を信じて「待つ」と決心することは以外に難しいもの。更に待ち続けることは様々な不安との戦いでもあり、大きな勇気を伴うものだと思います。
・・・何でもすぐに結論を出したがる現代社会・・・。
このオバァのように、ずっと人を信じ待ち続けることが出来るような懐の深い人間になりたいと、しみじみ思う今日この頃です・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿