2012年3月9日金曜日

酒場での事


昨晩は、友人と二人で馴染みの店で呑んでました。
ほぼ10日振りの酒場です。

しかし他人の不幸は蜜の味とはよく言ったもので、私の左足負傷が常連客の格好の肴になり、ヤンヤヤンヤの大騒ぎとなりました。まぁ、私も悪い気はしないので、調子に乗って酒の進むこと進むこと・・・。

・・・で、宴もたけなわとなった頃に2次会へと足を運びます。同じ町内会(?)の小さなスナックです。5~6人も入れば満杯になる程の店に先約が2名いました。この店の常連で、年の頃は60過ぎのオジサン。これまでに3~4回顔を合わせたことがありますが、見るからに自信過剰で余り良い印象はありません。でもまぁ、そこは大人の付き合いだと仲良く会話を交え、いつもの歌合戦に入ります。
ところがこのオジサン、今日はいつもと雰囲気が違います。歌を歌わないのです。人にばかり歌を勧めて自分は聴くばかり・・・。で、私も2~3曲フォーク系の持ち歌を歌ったところでオジサンからリクエスト。昔、学生運動をやっていた頃が懐かしいというので、「いちご白書をもう一度」を歌うことにしました。私も期待に応えたいと渾身を込めて歌いました。
すると、歌も終盤に差し掛かった辺りからオジサンがハンカチで顔を覆い、泣きだしてしまいました。これには私も参ってしまいましたが、歌い終わると私の頬にも幾筋かのしずくが流れていました。何と言うか、人って表と裏の顔があるんだなぁと思いますね。特に世のオジサン達は・・・。弱い顔を隠しながら強い顔で戦っているというか。

胸を打たれたひと時でした。

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