今日のルートはいつもの定番ルート。四ッ谷駅から真田濠の土手を伝って赤坂見附〜虎ノ門です。
この一年ばかりで中小ビルの1階店舗の空きが目立ってきました。見上げるとその殆どが老朽化した中小ビルです。恐らく昭和56年に制定された新耐震基準を満たしていない(制度化される以前に建築された)ビルだと思います。中にはその後耐震補強されたビルも多く存在していると思いますが、当初の建築時期が新耐震基準以前ということで敬遠されるのです。
反面、超大型ビルの建築は活発化されています。そちらは耐震性や設備の充実で優位に立っているだけでなく、昨今の賃貸料の下落相場により以前より格段に安く借りられるということで人気を博しています。まさに今は中小老朽ビルから新築大型ビルへと昼間人口が大移動している状態です。
地元商店街が超大型資本のスーパーに街ごと持っていかれたような感覚を覚えます。
これまで比較的低層ビルで人口を賄えてきたものが、今後超大型ビルが林立することで明らかに低層ビルエリアは空洞化します。いずれ低層ビルの解体が進み、そこには超大型ビルを中心に周辺には公園や地域の憩いの場が広がっていくのでしょうかねぇ。人々の生活はビルの中の縦方向の移動で殆どが賄え、横方向の移動は通勤時などの交通機関を利用するのみ。
いやいや、そんなことはないですね。賢明な国民は、必ずや昨今の超大型ビルの過剰供給に一定の歯止めをかけ、横方向の面展開による生活環境の復活にも目を向けてくれるものと期待しています。
写真は解体中の赤坂プリンスホテル。外観は全く手付かずに見えますが、屋上にクレーンが置かれているということは、中はかなり解体が進んでいるのでしょう。外壁(カーテンウォール)に包まれた状態で中の解体を進め、最終段階で外壁も撤去するのでしょうね。これなら飛散もなく安全に作業が出来ますからね。
この勇姿を見れなくなるのも、いよいよ間近かも知れません。
0 件のコメント:
コメントを投稿