さて、時代はさかのぼり私の青春時代・・・。中学時代は井上揚水をよく聴いていました。この時代は歌詞も曲も何となく切ない感じの歌が多く、アーチストのルックスも決して華やかではない感じの方が多かったように思います。揚水はそのルックスからは想像できないくらい(あっ、失礼!)、綺麗で澄んだ歌声を披露してくれました。写真はアルバム「二色の独楽」のジャケットから頂きました。インパクトあるでしょ。
この時代の特徴は、若者がどこか社会に対して冷めた見方をしていたように思いますね。一つ前の世代は学生運動に象徴されるように非常に情熱的で革新的でした。でもその結果、世の中はどう変わったのか?・・・というような機運だったんですかね。
でも決して個々人は冷めて生きていた訳ではありません。特に色恋に対しては非常に情熱的で且つひたむきだったですね。揚水の代表的な曲に「傘がない」という歌があります。私も好きな一曲ですが、その一節を披露します。(部分的に抜粋しています。)
テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨 傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が 今日は心に浸みる
君の事以外は考えられなくなる
それはいい事だろう
時代は巡ると言います。またこの時代のようなどこか寂しげな、でも情熱的でひたむきな時代がまた到来するのかも知れません。私のような時代遅れな人間も、じっと待っていればそのうち時代の先端に居ることになるかも知れませんな。(^ω^)b
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