東日本大震災を契機に、首都圏に住む人達の防災意識も一気に高まっています。ここ近年は、地震・台風・大雨だけでなく、竜巻や津波、津波による火災など、あらゆる災害に見舞われ、一体どう防災に取り組めば良いのか皆目見当がつかなくなってきました。特に津波の際には高いビルへの避難が常識でしたが、先の災害では津波に流された車が炎上して、頑丈な高いビルに引っ掛かりそのまま火が車からビルに燃え移るという最も危険な場所と化してしまいました。
もはやなるようにしかならないと覚悟を決めるしかないですかね。(+_+)
さて、事務所の所在地自治会で防災体験ツアーの企画があり、私も誘われせっかくだからと参加してきました。新橋駅からゆりかもめで20分程度。無人運行の列車に何となく不安な気持ちを抱えながら、到着までの短い湾岸周遊ツアーを楽しみました。この辺りはお台場海浜公園、フジテレビなどこの10年そこそこで随分様子が変わりました。大規模商業施設が一帯に広がっています。とても元々は海だったとは想像がつきません。
そうこうしている間に「有明駅」に到着。今回の目的地は東京臨海広域防災公園の中にある防災体験施設「そなエリア」 です。駅から徒歩2分ほど。ここでは防災に関する知識がパネルで掲示されているだけでなく、震災に見舞われた街の一角が再現された中をケーススタディーしながら避難方法を体験できる施設などがあります。任天堂DSを使ったケーススタディーが受けて、何でもツアーの予約は半年〜1年先まで一杯だとのことです。
写真はこの施設の中の一室。巨大な会議室のようなところで、机と椅子が整然と並んでおり、壁の比較的高いところにはテレビモニターがびっしり貼り付けられています。収容人数はざっと300名ほど。普段は誰も利用していません。
・・・実はここ、大災害発生時の政府災害対策本部となるところです。時の総理大臣或いは担当大臣が本部長となり、関係省庁、現地自治体等と連携しながら対応に当たります。施設周辺には広大な更地が広がり、ヘリポート、緊急車両等々の救援体制が敷かれるようになっているそうです。
自然の脅威の前には人間の力などとても及ぶものではありません。しかし災害を防ぐことは出来なくても、被害を減らすことは出来ます。一人一人が自助・共助の意識をもって、自分達で出来ることは自分達でやるという意識を持つことが、いざという時に大きな力を発揮するのだと思います。
不幸な世界を経験するかも知れない時に備えて、今のうちに今の幸せな世界を思う存分堪能しておくようにしましょうね。そしたら或る意味諦めもつくかも。(^_^)/
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