子どもが将来嫁ぐ、或いは伴侶を迎える時と言うのは、親として果たしてどのような感情が込み上げてくるものなのか・・・。
漠然とした期待感に未知の次元の不安感がグッと押し寄せてくるような、そんな感覚を想像していたのは時既に今は昔・・・。
夕べは娘カップルと家族一同、祖母の家で歓迎の晩さん会です。と言っても地味~に手巻き寿司で完全セルフサービスですけどね。
娘の彼氏がスペイン人ということで、私も最初の挨拶くらいは彼氏の母国語でバシッと決めてやろう!!・・・なんて基本的な挨拶単語を覚えてはみたものの・・・。
見事に右から左へと単語が通り抜けていきます。いくら覚えようとしても、右の眼・右の耳から脳みそを素通りして左の眼・耳へとスーッと抜けていきます。( ̄0 ̄)/
よくこれで資格試験に挑戦など出来るもんだなと、今更ながら呆れ返っています。
お互い言葉の障害が大きく、なかなか会話が弾むという訳にはいきませんが、さすが彼氏は覚束ない片言の日本語で一生懸命誠意を示してくれています。私もそれに応えようと、スマホでgoogle翻訳アプリの支援を受けながら、ここぞというタイミングで「娘のことをよろしくお願いします。」とスペイン語で返しました。
決まった!!・・・はずなのに、何だか彼氏の表情が何とも複雑な・・・。何か全く通じていないようなので、隠しておいたスマホをズボンのポケットから出し、今の翻訳文を彼氏に見せたところ、「・・・コレ、ヘタナホンヤクネ。┐( ̄ヘ ̄)┌」
何ともチンプンカンプンな翻訳だったようで、肝心な決め場面が単なるお笑いの場に変わってしまった。
・・・
3時間ほどの簡易晩餐会でしたが、不思議なもので大して言葉のやり取りなどなくても、人というのは通じ合えるものなのだなと思いましたね。勿論お互いほんの一部分しか披露していませんが、一事が万事という言葉の通り。家族一同、胆(キモ)の部分で分かり合えた気がします。
冒頭に記した期待感のような不安感のような未知の感覚は、一夜明けた今、明確に「安心感」へと変わりました。
その昔、日本人とかアジア人とか狭い視野で括るのではなく、広い視野での「地球人」という概念が唱えられている時期がありました。残念ながら、今の世界情勢は各国のナショナリズムが幅を利かせ、排他主義と言いますか、互いの人種の違いをも認め合えない風潮が広がってきていることは悲しいことです。
若い二人はこれから色々な試練にも直面することと思いますが、KANの「愛は勝つ」の如く、力強く・逞しく生きていってほしいと願っています。
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