2011年8月10日水曜日

夏の港に浮かぶ古き良き時代かな。

今、日本では電力不足が叫ばれ企業も家庭もこぞって節電に心掛けています。
ところがここではあらゆる色彩の様々な光源を煌々と放ちながらそのゴージャスな船影をさらけ出しています。何とも逞しいと言うか羨ましいというか・・・。
隣国中国は今激しい経済成長を遂げて、人民(一部の)は皆自信に充ち溢れています。香港とマカオが10数年前に中国に返還され、今はそれぞれ中国の特別行政区として半ば自立(?)していることは周知の通りです。日本のバブル期には香港マカオの観光客と言えばかなりの割合が日本人で占めていたと思いますが、今では90%超が中国本土からの観光客だそうです。特にマカオはカジノで成り立っている国(行政区)らしく、道路整備や住宅整備などの社会資本整備に投入される資金はその殆どが中国本土からの観光客が支払った(負けた?)カジノ代だそうです。住民からの税徴収は殆どないとのことで、移住してくる外国人は増加の一途だそうです。ただし現地ガイドの話なので信ぴょう性は保証しません。(※後に観光客の割合は中国人が60%前後であることが判明。)
対して香港にはカジノは無くせいぜい公営競馬がある程度。と言っても本場英国から持ち込まれた文化は本格的で、格式高い紳士淑女の憩いの場という位置付けのようです。日本のように「庶民的」な場と言うことではないようです。ということで、香港では経済発展が目覚ましいというか民主主義が徹底しているというか、世界中から商魂逞しい商人が集まり、勝ち負けの激しい経済競争が繰り広げられているようです。写真の船は正にその成功者の自信そのものに見えます。今の日本は質素倹約、江戸時代に逆戻りしたかのような風潮です。是非を論じるのは難しいですが、写真の船の周辺には電灯すら灯せない小舟がプカプカト浮かんでいます。その様に自国の状況が重なり何とも切ない思いが致します。

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