2025年3月8日土曜日

文具両道 慣れない筆に四苦八苦

最近は各地の自治体で色々と特色のあるイベントが催されていますね。
大規模で派手なものから、とても小さくささやかなものまで多種多様。
先日は東京マラソンが開催されましたが、私はそのようなメジャーなイベントには全く関心がなく、何それ!?そんなイベントあんの??
・・・という類の地味~な企画に心惹かれます。
小石川後楽園で『種梅記』の書写会という抽選を目にし、応募したところ見事当選通知を頂きましたので女房と二人で行って参りました。最近夫婦で出掛けることがやたら多いです。
歳を取りました。(*´з`)
ちょうど梅の時期で、偕楽園から講師を招いての書写会です。題材は水戸徳川9代藩主斉昭さんの書『種梅記』です。
その昔、斉昭さんが東京支店である小石川藩邸(後楽園)から梅の株を本社の水戸に持ち帰り、偕楽園などに植えて『ほら、みんな良かっただろ~。』というような書です。
書写の前に一通り梅園を散策し、その後歴史的和建築の『涵徳亭』で和菓子を頂きながら書写に没頭します。ひとり1本ずつ本格的筆ペンが下賜され、一字一字丁寧に書き写します。私は普段から折に触れて筆ペンを走らせる機会があるのですが、女房はほぼ経験がなく、真顔で汗をかきかき懸命に取り組んでました。隣にいる私にまで緊張感が乗り移り、『あぁ、こういう時間もいいもんだなぁ。』としみじみとジジィ風を吹かせてました。
当日は種梅記が刻まれた石碑からの裏版印刷という凹凸感のある和紙の独特で貴重な展示に触れる機会もあり、それをバックに成果物と一緒に記念撮影で締め括りです。全行程90分でひとり1,500円也。筆ペンや和菓子、お茶まで付いてこの価格はまさに行政サービスですね。有難うございました。
また、最初から最後まで、烈公さん(弘道館からのスタッフさん)が斉昭さんの被り物で会を盛り上げてくれていたのがとても朗らかで楽しかったです。
良いイベントでした。(*^。^*)

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