2021年6月20日日曜日

コロナ下での良心を試される!?

先日から手掛けていた建築スケッチ模型が2棟完成しました。とてもラフなので人目に晒せるものでは到底ありませんが、他に披露する場所がないのでここにお披露目させて頂きます。
...女房に見せても「ほぉーん、オッサンの趣味ね。」(-。-)y-゜゜゜...と、約2秒で瞬殺されました。

これら2棟のモデルは、RC造壁式構造の収益マンションです。模型製作に使用するポピュラーなスチレンボードでの製作に最も適している構造体と言えます。入門編としては最適でした。
各居室の間仕切り壁や階段なども製作しましたが、設備や什器まではとても復元する気力がなく、色付けも色鉛筆で雰囲気程度の表現に留めています。まぁ、それでも建物のボリューム感や佇まい、立地環境の特徴は最低限表現できたかなと思っています。左の建物は北西角地に立地し、各々幅員6mの2面接道ですので開放感に優れています。また、右の建物は東側1面接道ですが、歩車分離された幅員11mの並木道路の緑多い景観を望めます。
完成した模型の外観や、屋根・外壁を外して居室や共用部の間取を小さい目で更に目を細めて眺めると、やはり古い人間なのでしょうか、図面やパース、CG動画では感じ取れないリアルな雰囲気というようなものをイメージすることが出来ます。今回のモデルは収益マンションでしたが、これが長年住み慣れた戸建て住宅で、畳やふすまなどの建具、内装仕上げも精細に復元出来たら、想い出に残す有益な手段の一つとしてありなのではないかなと。

さて、前置きが長くなりましたが...というかもう終わりでも良いのですが。(*'ω'*)
先日ようやくワクチン接種の予約が完了しました。近所の医院でも受け付け開始したというので急ぎ窓口に参上したのですが、1ヶ月半も先の予約になりますとのこと。しかもキャンセルは聞きませんとの念押し。確かに複数予約できてしまう現行システムだから、接種を受ける側のモラルは求められるわなぁ。
「はい、大丈夫です。お願いします!!」とその場で予約完了。看護師さんの丁寧な応対に感謝して足取り軽く颯爽と帰宅。そして、その翌週からは自治体の接種受付が始まりました。一応参考までにと少し時間をずらして予約サイトに入ってみると、あら何と翌週から予約可能ではないですか!!先週の予約より1ヶ月も早い!!
う~ん、ここで一瞬善意と悪意が入り混じる葛藤がありましたが、気を取り直しこちらをスルー。当たり前といえば当たり前ですが、近所の医院の予約を優先しました。私自身は元々ワクチン接種をマストとは考えていなったのですが、家族のことを考えるとどうせ打つなら早い方がいいと。そのような中、近所の医院への信義を優先することが良いのか、家族の心配を一刻も早く解消することが大事か。短時間でも逡巡したのは確かです。
子供の頃、買っていた犬の前にエサを出し、「待て!!」と言ってしばらく食べさせなかった意地悪を思い出しました。良心を求められるシステムはなかなか酷な面があります。(+_+)

長くなりました。早くコロナが終息することを心から祈ります。

2021年6月7日月曜日

『建築メモリアル模型』

コロナ下での不自由とボケ防止を兼ねて、建築模型の製作に挑んでいます。
学生時代には「模型の課題」と聞いただけで拒絶逃避していたのがウソのよう。還暦を迎えた歳のせいなのか、はたまたコロナ下での不自由が成す技なのか。空いた時間を見つけては(...と言っても殆んど空いてますが)、せっせと製作作業に励んでいます。

...な~んてトボケてますが、実は一昨年暮れから温めていた「還暦後のライフワーク」です。きっかけは、第1回東京シニアビジネスグランプリへの応募でした。東京都が主体となって、シニア世代の起業意欲を喚起するための企画です。最優秀賞は賞金50万円と破格ではありませんが、ファイナリストとなる最終選考10名には起業支援資金100万円が提供されるというものでした。応募件数189名でしたからそれなりにハードルは高く、まっ、能力と意欲に劣る私は当然落選しましたけどね。(-。-)y-゜゜゜
このグランプリは起業を目的とする以上、収益を上げることが絶対条件となります。模型を作ってハイ終わり!!...という訳にはいきません。そこで私としては、空き家やビンテージ住宅、あるいは現在稼働中の不動産を模型に置き換えることで、不動産の一層の流通に繋げられないか!?という切り口でビジネスプランを作成しました。空き家などは解体されれば何もなくなってしまいますからね。確かに存在したこの家での営みを、せめて模型として往時の姿を復元し、記憶と共に残すことが出来れば...。

一昨年暮れの応募から1年半ほど放置していましたが、今頃になってようやく重い腰を上げたという次第です。ただし、ビジネス目的ではなくあくまでも趣味とボケ防止の範囲。全ての作業を自前で行うため、そもそも模型製作が自分に合っているのか否かの検証から始める必要があります。まずはスケッチレベルのラフな模型から始め、手応えを得られれば、本格的な『建築メモリアル模型』の製作にチャレンジします。処女作は、三重県伊勢市にあった私の実家と決めています。明治時代末期に建てられた小さな家屋です。一昨年暮れに解体され、今は新しい家屋に母と姉が同居しています。母は既に齢89。身体は元気ですが記憶がボチボチ怪しくなってきました。コロナが落ち着けば、家族集まってまた昔話で盛り上がりたいと願っています。その時に、この処女作をプレゼントするつもりです。