今年は大きな節目の年でした。
北海道で13年間勤めた建設会社を退職し、新たなスタートに向け色々思案を巡らせてきました。社員100名程ながら技術者は全員が現場監督という正に元請け会社そのものでしたので、関連下請け会社とその家族を含めると、経営の責任の重さは私の力量を遥かに上回っていました。長期間の建設不況と言う逆風もありましたが、結局は結果を残すのが経営者の仕事。その意味では最後は何とかベターな形でバトンタッチは出来ましたが、経営者としては失格だったと反省しています。
4月から東京に戻り、再スタートの模索が始まりました。如何せんこれまで自分で何も実務をやってこなかったので、いわゆる手に職が無い状態に愕然としました。気持ちとしては仕事も住むところもない精神状態でしたので、とにかく何かに集中したいという思いで宅地建物取引主任者資格の取得を目指しました。6月から資格学校に週1回通い、私より年齢も20歳以上も若い人達と一緒に楽しく学びました。幸い10月の試験で合格し、来年2月には主任者資格を取得出来る見込みです。今、実務登録講習(2年間以上の実務経験を身に付けるための講習)の勉強していますが、これがとても面白い。未知の世界なので興味が湧くのはもちろん、不動産実務の全体像が手に取るように分かるので、これから不動産業を始める人にはとても有益な講義だと思います。
これらの勉強を通して、不動産業への興味というか愛着を感じました。自分自身の力量がそのまま顧客や取引先に影響を与えるので、やりがいを強く感じます。50歳からの手習いではありませんが、経理・総務の実務も含めて一から経験を積み重ねて行きたいと思います。
来年からは喪も明け、新たな気持ちでやって行きます。
良いお年を。